遍照寺
「奥の高野」と呼ばれた置賜でも古い寺の一つ
長井市横町にある真言宗金剛山遍照寺は、豊山派長谷寺を本寺とする寺で、「奥の高野」とも呼ばれた置賜でも古刹の一つです。 遍照寺は古くから僧侶が集って学問をする所として、談林の寺格を持っている寺で、玄関に掲げられた「常法談」の扁額はそのことを示しています。また、正面の山門は明治8年に新町の宮大工が再建したもので、昭和7年に本堂と庫裏(くり)が焼失した火事の際にも焼けずに残りました。 遍照寺庫裏(くり)の東側には、中興開山宥日上人お手植と伝えられている樹齢600年を超えるイチョウの大木があります。樹高23mの「遍照寺の大イチョウ」は市の天然記念物に指定され、この木の銀杏を食べるとひと冬健康に過ごせ、葉が全て散ると根雪になると伝えられています。